テーマ:村上春樹

「東京奇譚集/村上春樹」を読んで

「偶然の旅人」 かたちのあるものと、かたちのないものと、どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ 確かにそうかもしれない。 確証はないけれど、多分そうした方が良いと思うことの方を選んだ方が、長期的には良い結果になったような気がする。 ただ、それが仕事となるとなかなか難しいかもしれない。 社内を含めステーク…
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『職業としての小説家/村上春樹』を読んで

発売日に購入して以降、 一頁ずつゆっくりと味わいながら、 約半年かけて読みました。 日本人だけでも数多の作家がいますが、 ぼくはやっぱり村上春樹さんが好きです。 とても短くて簡潔な文書なんだけど、 とても深く、誠実で深い思いが込められていて、 「なるほどな」「ふかいな」と何度も立ち止まりながら堪能しました。 …
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『女のいない男たち/村上春樹』を読んで

僕は、比較的独りでいることが好きだし、 独りでいることが気にならない方だと思うけれど、 男にとって「女=伴侶・彼女」がいないこと、 またはいなくなったことの喪失感がとてもリアルで、 物語・創作とわかっていても 心の深いところを揺さぶる「なにか」が、 どの物語にも潜んでいて、 惹き込まれない訳にはいかなかった。 <ドラ…
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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹』を読んで

読んでいるあいだの約一週間、村上ワールドにどっぷり浸かることができた。 ハルキストとしては、それだけでもう充分なんだけれど、 これまで読んだ作品について、 ずっと自分なりの感想を書いてきたので、 今回も現時点で感じたことをまとめておこうと思う。 村上さんの主題の一つ、 「止めようなく損なわれ続ける」ことが 今回…
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『アンダ-グラウンド/村上 春樹』を読んで

折しも、地下鉄サリン事件から今日で17年。 僕にとって地下鉄サリン事件は、 神戸製鋼が危ないゲームをいくつもモノにしながら ラグビー日本選手権で7連覇し、 「やっぱり最後は神戸が勝つんだなあ」と思い、 その二日後に阪神大震災がきて 「こんな大地震が日本にもくるんだ」と心底驚ていた矢先、 突然に起こった事件だった。 …
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『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです/村上春樹』を読んで

あとがきをほとんど書かない村上さんが、 めずらしく本書では書いているので少し驚いた。 でも最後まで読むとその驚きも納得にかわる。 長年一緒に仕事をしてきた編集者を亡くした時の喪失感がどれほどのものか、 今の僕にはとても想像できない。 幸い身近な仕事のパートナーが亡くなることはまだないけれど 家族の一人を失うくらいの …
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『雑文集/村上春樹』を読んで

肺炎にかかる前後に読んでいたので きっと高熱にやられて 頭がどうかしてたんだろうと思うけど 読み進めるほどに ぼくもそろそろ物語を書くときがやってきた、 そんな思いが強くなっていった。 正確に言うと、 村上さんに、と言うよりも この本自身に背中を押されている感じ、 と言えばよいのだろうか。 文書だけでなく …
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『スプートニクの恋人/村上春樹』を再び読んで

『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』を読んでいたら 『スプートニクの恋人』を読み返してみたくなって いてもたってもいられなくなり、 二日で一気に読んだ。 読むのが遅い自分としては、 たぶん驚異的な早さだったと思う。 『夢を・・・』で村上さんが ひとつの物語を一人称形式で書くことは たぶんこれで最後で 削りに削っ…
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『走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹』を読んで

小説を書くための体力を養うために 走っていることは知っていたけれど こんなにストイックに、 走っているなんて知らなかった。 文章って、書き手の人間性が本当によく出ると 改めて感じた。 村上さんの文章は 長距離走そのものだと思う。 生き急がない、先走らない。 急にペースを上げたりせず、 トツトツと走る。 …
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『ノルウェイの森/映画』を観て

どうしても都合がつかず 上映日初日には見られなかったが、 二日目の今日、妻と観に行った。 映像美を謳う映画をいくつか見てきたが 映像に「美」を感じたのは初めてかもしれない。 特にこの映画の場合は、色彩美と言ったほうがよいかもしれない。 青味掛かった白をベースカラーに 灰色掛かった緑がドミナントカラーとして使われ …
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『ノルウェイの森/映画』の公式サイトです

『ノルウェイの森/映画』の公式サイトです。 http://www.norway-mori.com/ 予告編が見られます。 30秒ほどの映像ですが、 ブルブル、 身震いします。 小説を読んだ時の衝撃が、 一瞬で よみがえりました。 追伸、公式twitterもあります。 http://twit…
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『TVピープル/村上春樹』を読んで

買った覚えはなかったんだけど 本箱から「ぽん」と出てきた。 下手な冗談ではないけれど 本当にホンがポンと出てきた。 何かの暗示か、予兆なのだろうか。 <TVピープル> 飛躍しすぎた考えかもしれないけれど TVピープルはマスコミなんじゃないかと思う。 ある日突然、何の前触れもなく そうすることがあたかも当然の…
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『1Q84 book3/村上春樹』を読んで

2月にAmazonで予約買いをして、 ゴールデンウィーク前には読み終わっていたんだけど 感想を書くのが遅くなってしまった。 なにを書いたらよいかわからなかった、というのが主な理由。 実は今もまとまらないんだけど、 とりあえずキリをつけておかないと次に進めないので 思いつくまま書いておくことにした。 1.面白かった。…
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『回転木馬のデッド・ヒート/村上春樹』を読んで

毎日僕らは、 些細なことに一喜一憂し、 時には天にも昇るほど高揚し、 時には自殺を考えるほど失望する。 しかし、それらは 所詮回転木馬の中のことで 一歩離れた所から見れば 喜も憂も大差ないことに気付く。 回転木馬の中の日常性と 外から眺めている非日常性との 接点と境界をリアリティを持って表現することが 村上文学…
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『1Q84 book1・book2/村上春樹』を読んで  その1

Amazonで予約をして購入したのに 仕事で時間がとれず やっと1月になって読み始めることができた。 読み終えて三日過ぎたが 考えがまだまとまらない。 とりあえず、と云うかまずは気づいたことから。 ①三人称になり、文書中に「語り」が入るようになった。 これは少し驚いた。 村上文学の特徴の一つが 読み手に直接…
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映画『ノルウェイの森/トラン・アン・ユン監督』のキャストについて

ノルウェイの森の映画キャストが決まったらしい。 今日は独断と偏見での感想を書きます。 <ワタナベ:松山ケンイチ> 確かにはまり役だと思う。 監督が3秒で決めたというのも頷ける。 ワタナベの純粋さ、弱さ・脆さの微妙なバランスを 彼なら表現しきれると思う。 <直子:菊池凛子> ここが一番のキーだと思う。 …
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『パン屋再襲撃/村上春樹』を読んで

前から読みたかったけれど なかなか手に入らず半ばあきらめかけていたら たまたま立ち寄ったブックオフで100円で売っていた。 ほとんど一年ぶりくらいに春樹さんの作品を読んだのだけれど 「もう、まいりました!!!」っていうくらい面白かった。 でも、村上作品の面白さって、一体何なのだろう。 官能小説のような匂ってきそうな色…
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『中国行きのスロウ・ボート/村上春樹』を読んで

前半の4作品と後半の3作品では、 明らかに作風が異なっている。 巻頭で村上氏本人が『羊をめぐる冒険』をはさんで およそ1年近くのブランクがあるとわざわざ断っていることからして、 村上氏自身に大きな心境の変化か、意識の変化が何かあったのだろう。 前半の4作品は、どことなく力みがあるし、若干独りよがりな書き方をしているよう…
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『ふわふわ/村上春樹』を読んで

春樹さん、ホントに猫が好きなんですね。 僕も猫は好きです。「猫が」好きと言ったほうが正しいかもしれません。 子供のころに犬も猫も飼っていたことがあるけれど 猫の個人主義なところや触ったときの毛の感触や抱いたときの暖かさがたまらなく好きだ。 しかも決して利己的でなく「正統派」な個人主であるところがエライ。 今はマ…
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『レキシントンの幽霊/村上春樹』を読んで

いろいろな角度から、自分自身の内面にしっかり真正面から向き合おうとした作品だったと思う。 春樹さんが小説の中でもよく使う「井戸を掘る」「井戸の中でじっと考える」という意味が 最近になってじわじわと実感になってわかってきたような気がする。 嫌なこと、辛いこと、理不尽だと思えることがあると、 人はそれを他人のせいにしたがる。…
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『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』を読んで

河合さんの「患者とは人間の器の勝負」という言葉がとても印象に残った。 ある意味作家もそうなもかもしれないが、誤魔化しのきかないシビアな局面と毎日対峙しなければならないのは、サラリーマンの自分ではちょっと想像の出来ない厳しい世界だなと感じた。 スポーツの世界なんかは解りやすいだけで、やはりプロとして第一線でやっていくには、物書きでも医…
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『アフターダーク/村上春樹』を読んで

なんだかよくわからないけど、なんかよかった。 読んだあとにあったかい気持ちになれた。 言葉では上手く言えないけれど、春樹さんが言おうとしていることは直感でわかる気がした。 たぶんエリは、『こちら側』につなぎとめているものが見えなくなって 『こちら側』と『あちら側』を彷徨っていたのではなかろうか。 『こちら側』につなぎと…
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「キャッチャー・イン・ザ・ライ 訳/村上春樹」を読んで

とても胸が苦しくなる小説だった。 せつなさともやるせなさとも違う息苦しさが、読んでいる間中、僕を苦しめた。 10代の頃にこの小説に出会っていれば、別の印象を持ったのかもしれない。 ホールデンの一挙手一投足に 「そう、そう、そうなんだよ」 「言っちまいな」「やっちまいな」 「ホントに世の中馬鹿ばっかり、ホールデンの言うとお…
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「スプートニクの恋人/村上春樹」を読んで

サラッと読んだだけなら、最後にはすみれが戻ってきてハッピーエンドで何はともあれということなのだろうが、たぶんそんな単純なことではないと思う。 春樹さんのほとんどの小説に共通するテーマのひとつは、 「止めようもなく損なわれてゆくものと、変わらずにそこにあるもの」 「損なわれてしまったあとの耐え難い喪失感」 だと思うが、「すみれ…
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「うずまき猫のみつけかた/村上春樹」を読んで

あとがきで村上氏本人が言っているように、 「ゆるめキャラ」とでも言うか、かなり肩の力を抜いて書かれたエッセイであった。 特に巻末にあった安西水丸氏との対談なんて最高だと思う。 それはそうと、 猫、かわいいですね。 うちでも昔飼っていた雄猫は、 よく、モグラやねずみを捕まえて見せに来ました。 拾い喰いして消化…
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「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の~330の質問・・・/村上春樹」を読んで

村上春樹氏の人となりに、 いろいろな切り口、いろいろな角度で触れることの出来る、 読者にとってはとても面白い企画とその編集書でした。 リアルタイムで参加できなかったことが残念です。 その中で印象に残った部分からの抜粋です。 質問236 「初心者の読み方」ってどんななんだろう? に対する回答のくだりでこんな箇所がありま…
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「グレート・ギャツビー/村上春樹(訳)」を読んで

実は今二回目を読んでいる。 一回目は通勤電車の中で読み流してしまい、 途中までは「筋金入りの上流階級と成金男の略奪愛物語りか」 ぐらいにしか感じていなかった。 しかし、一通り読み終えたとき 「もしかして俺はもったいない読み方をしてしまったのか?」との疑念がよぎり、 春樹氏のあとがきを読み進めるにしたがって、 疑念は確信…
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「そうだ、村上さんに聞いてみよう/村上春樹」を読んで

村上春樹氏が自分で開設したWEBサイトで、質問メールのやり取りをした内容をまとめたものだが、改めて村上氏に関心させられた。 ふつう、質問に答えるとなると多少なりとも偉ぶったり、先輩面したり、偽善者ぶったり、常識人ぶったり、「自分も昔は結構ワルだった」みたいな一種の自慢話を持ち出したりするなど、なかなか「等身大の自分のまま」で回答す…
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「遠い太鼓/村上春樹」を読んで(その2)

(その1からのつづき) 本文にも何度か出てくるが、 ベストセラーとなった「ノルウェイの森」と「ダンス・ダンス・ダンス」をはじめ、幾つかの短編と翻訳は欧州滞在中に書かれたのとのこと。どちらの小説も既に読んでいるが、まさかほとんど国外にいる時に書かれたとは思いもよらなかった。 村上氏はこの旅行記で自分でも言っているように、仕事…
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「遠い太鼓/村上春樹」を読んで(その1)

「やがて哀しき外国語」に続き旅行記を読んだ。 約3年間の海外(欧州)生活を日記風にまとめたものであるが、「やがて哀しき外国語」よりもかなりボリュームのある旅行記であった。 多分、村上氏本人が言っているように長期での海外生活が始めてであることと、村上氏が37~40歳と若い頃の旅行記であること、欧州という文化に深みがある――逆にアメ…
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