テーマ:映画

「JOKAR」を観て

予想どおり重い作品だった。 貧富の差がほぼ固定され貧困家庭は一生貧困家庭のまま、余程の成功者でなければ抜け出すことができない階層社会は、けっして想像上の世界でなく、すでにこうなってしまっている国があるかもしれないし、日本だって今のままなら近い将来ゴッサムシティになってしまう可能性は十分ある。 「金持ちの証券マンが3人死んだら事件…
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「人魚の眠る家」を観て

駆けつけた警察官を前に、篠原涼子が脳死で動かない娘の胸に包丁を突き立て叫ぶシーンがとても印象的。 親として、どの時点で子供が死んだと認めなければいけないのだろうか。 ぼくにはまだ、自分の臓器も子供の臓器も提供するかどうか判断がつけられずにいる。 そもそもどの状態なら死んでいるか、または生きているかの基準は、法律で決める…
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「人間失格と3人の女たち」を観て

蜷川実花さんらしいカラフルな演出が各所にあったが、これは賛否が分かれるかも。 個性的な役者ばかりなので人物だけでも十分にカラフルで、それ以上の演出はあまり必要ないと自分は感じた。 史実を基にしたフィクションとは言え、太宰のような男が身近にいたら、同性としては腹立たしい限りだと思う。劇中にも登場する三島由紀夫の気持ちもよくわかる。…
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「天気の子」を観て

ラストの3年後のシーンは必要かどうか賛否が分かれると思う。 ぼくはどちらかと云うと必要ない派。 でも新海監督は、「君の名は」でもそうであったように、主人公の二人が再会するところまできちんと描いておきたかったんだろうと思う。 加えて云うなら、「天気の子」では東京が水没してしまう未来より、いまこの一人の女性(陽菜)を帆高は…
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「愛を読む人(The Reader)」を観て

悲恋って、こういうことを言うのだろうか。 21世紀の日本に住む自分には、20世紀末でも現在進行でホロコーストの影が残るドイツの暗部、と呼んだらいいのかさえ分からないデリケートな部分を、ぼくは理解できたとは言えない。 絶望。ハンナは出所の前日に、唯一の希望であったマイケルに拒絶されたと思い、自ら命を絶つ。 ホロコーストへの厳しい糾弾…
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「ハナレイ・ベイ」を観て

試写会での吉田さん本人のコメントで、「『この作品が終わったら、女優をやめよう』と思うくらい、追い詰められ戦った作品でした」と語っていたのはリップサービスではないくらい、難しい作品だったと思う。 先ず映画全体の雰囲気として、村上春樹さんの静謐な世界を作るだけでも大変なのに、吉田さんが演じていたサチのセリフが極端に少なく、カメラが寄っ…
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「神様はバリにいる」を観て

愛と感謝、これに尽きる。 元気が出ない時に、また観てみたい。 製作:2015年 日本 監督:李闘士男 脚本:森ハヤシ 原案:クロイワ・ショウ『出稼けば大富豪』 出演者:堤真一、尾野真千子、ナオト・インティライミ、菜々緒、玉木宏 神様はバリにいる DVD通常版ポニーキャニオン 2015-06-17…
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「ショーシャンクの空に」を観て

ゆっくりと底から湧きあがる感動、とでも言えば良いのだろうか。 派手さも色気もバイオレンスもアクションもアドベンチャーもない。 でも最後まで見届けると、あ~よかったと思う、そんな作品だった。 前から気になってはいたんだけどなかなか手が伸びずにいたところ、友人に強く勧められたのをきっかけに観てみて、とても不思議な感じがした。 殺…
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「スワロウテイル」を観て

前から観たいと思っていたんだけれど、気づいたらロードショーから20年以上経っていた。 自分の中で期待が大きくなっていた分、正直落胆もあった。 人が死に過ぎ。 しかも安易に。 物語の展開上死人が出るのは理解できるけれど、死の扱い方が軽すぎる。これだけは残念だった。 もちろん収穫もあり。 いままでChar…
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「万引き家族」を観て

この作品が集大成とは思わないけど、とても是枝さん的な映画だった。 家族とは、絆とは、親子とは、一体なんだろうと改めて考えさせられた。 安藤サクラの取調室で泣くシーンもとても印象的だけど、「子供を産めばみんな母親なんすか」との安藤の問いに、おそらく妊娠も出産もしたこともない若い取調官が「そうでしょ」と言い放つシーンが自分には突…
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「新しい人生のはじめかた/(原題)Last Chance Harvey」を観て

仕事とは何なのだろうと、伴侶とは何なのだろうと、家族とは何なのだろう、生き甲斐とは何なのだろうと改めて考えさせられた。 ぼくは家族より優先する仕事なんてないと普段から思っていて、周囲へもそう話してきた。 そしてほとんどの場合、仕事よりも家族を優先してきたと今でも思っている。 もちろん職業人としては無責任にならない程度にバラ…
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「セッション/(原題)Whiplash」を観て

選んだ映画で後悔することはあまりないんだけど、この映画は失敗だった。 ぶつかり合う才能と才能、みたいな美化された表現にまんまと騙された。 単に、S男の指導官とわがままな若僧の物語だ。 もっと音楽的な話だと思ったんだけどな。 あ~、失敗だ。 製作:2014年 アメリカ 監督・脚本:Damien Sayr…
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「きっと、うまくいく」を観て

友人に奨められたものは、映画も小説もなるたけ早く観るように(読むように)しているんだけど、この映画だけは奨められてから観るのに一年以上かかってしまった。 もっともらしい言い訳を言えば、「まだ観るときではなかった」って云うか、Mさん遅くなってごめんなさい。 インド映画らしいと云えばそれまでなんだけど、ロマンスあり、友情あり、巨…
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「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」を観て

監督:岩井俊二 脚本:岩井俊二 出演:山崎裕太 奥菜恵 ほか 音楽:REMEDIOS 製作:1995年フジテレビジョン 劇場公開されたアニメ版がとても評判良かったため (そう言うものまだ観ていない) 原作が観たくなった。 49分とショートムービーと言ってもよいくらいの とても短い内容にも…
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『おとなの恋の測り方』を観て

製作配給:2016年松竹 原作:Corazon de Leon(コラゾン・ド・レオン) 監督:Laurent Tirard(ローラン・ティラール) 原題:Un homme a la hauteur キャスト:Jean Dujardin(ジャン・デュジャルダン):アレクサンドル、Virginie Efira(ビルジニー・エフィラ)…
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『恋愛適齢期』を観て

製作配給:Warner Bros. Entertainment 監督:Nancy Jane Meyers 原題:Something's Gotta Give CAST:Jack Nicholson(ハリー)、Diane Keaton(エリカ)、Keanu Reeves(ジュリアン) 登場人物もキャストも 人間臭いと言っても…
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『海街ダイアリー』を観て

製作:「海街diary」製作委員会 配給:2015年東宝、ギャガ 監督:是枝裕和 原作:吉田秋生 キャスト:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず 観てよかった、 観終わって、先ずそう思った。 しっかりした原作に、力のある監督、 今の日本を代表する演技力ある女優たち、 たしかに失敗する要素はほとんどない。 …
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『さいはてにて』を観て

製作:2015年東映 監督:姜秀瓊 キャスト:永作博美、佐々木希、桜田ひより、保田盛凱清 日本初の世界農業遺産に登録された能登半島(石川県珠洲市)を舞台に ほとんどのシーンが撮られたとあって 映像は見惚れるほどきれいだった。 日本海の柔らかい、つつみ込むような空の青や優しい海の蒼、 空と海を真っ赤に染める夕日がとて…
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『しあわせのパン』を観て

『しあわせのパン』 2012年 アスミック・エース 監督・脚本 三島有紀子 主演 原田知世 大泉洋 すごく泣ける、と云うわけでも すごく考えさせられる、と云うわけでもなく、 もちろんすごいアクションがあるわけでもない。 でも、見終わってエンドロールをぼんやり観ていたら おなかのあたりからジワンと温かくなってきた。…
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『最高の人生の見つけ方』を観て

『最高の人生の見つけ方』 原  題:The Bucket List(この方がしっくりくるんだけど) 配  給:2007年 Warner Brothers 監  督:ロブ・ライナー(Rob Reiner) キャスト:ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson)       モーガン・フリーマン(Morgan Free…
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『愛がこわれるとき』を観て

もちろん駄作ではないのですが、 正直に言って、 ストーリーが深いとか 映像が美しいとか 心理描写が素晴らしいとか 特撮がすごいとか アクションがすごいとか この人の演技が素晴らしいとかはなく、 特にこれと云って いいところがあるわけではありません。 でも、 ジュリア・ロバーツのファンには とてもたまらない映画…
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『娚の一生』を観て

JUJUが主題歌を歌っていたので観てみた、 というのが正直なところで、 最初はあまり大きな期待をしていなかった。 榮倉奈々の清楚な美しさや 豊川悦司の枯れかけた男の魅力も見どころの一つだとは思うんだけど、 各シーンに差し込まれる 「凪」が自分はとても印象に残った。 光の捉え方もとても上手くて、 染色して屋外に干し…
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『贖罪/映画』を観て

故意・過失・悪意・不作為の作為など、 罪を犯してしまう原因はいくつかあると思う。 15年前のある日、 四人の少女たちは 故意や悪意はなかったにしろ 過失または不作為の作為により 一人の女の子を死なせてしまい、 彼女の母親から ほとんど呪いと呼んでもよいほどの 強い叱責を受けてしまう。 それは、言い換えるなら…
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『紙の月/映画』を観て

何気ない日常に潜む 小さくて、深い狂気。 心にできたほんの少しの隙間から、 静かに姿を現しはじめる狂気の顔。 けれど狂気の顔はあまりに普通の顔をしていたため、 周りの人はそれとほとんど気付かない。 角田さんが本当に凄いと思うのは、 主人公はヒーローやヒロインでもなければ、 人格に優れた常識人でもない、 弱さ…
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『ソロモンの偽証/映画』を観て

癖のある登場人物たちの 素顔や過去が分かるにつれ ますます謎が深まっていくあたりは、 さすが宮部みゆきさんと一方で感心しながら もう一方でゾクゾクしながら物語の成り行きを見ていた。 これも宮部みゆきらしいと云えばそうなんだけど、 エンディングではまるで雲が晴れるようにすべての謎が明らかになり スッキリした気持ちでラスト…
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『ビリギャル/映画』を観て

前半はゲラゲラ腹を抱えて笑い、 中盤以降は何度も涙し、 エンディングの「意思あるところに、道は開ける」で こらえきれずにボロボロ泣いた。 こどもに対して 「自分の力を信じてチャレンジしろ!」 と発破をかける親はよくいるが、 親自身がこどもの可能性を心から信じていることは、 案外少ないのではないか。 もちろん、「…
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『白ゆき姫殺人事件』を観て

2014年 松竹 監督:中村義洋 原作:湊かなえ キャスト:井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、菜々緒、金子ノブアキ、貫地谷しほり 劇中のセリフにもあったように 「人間は記憶の中のことを、自分の都合のいいように作り変える」が、 まさに主題だったように思う。 湊かなえが凄いと思うところは、 主題をこれでもかって云うくらい…
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『かぐや姫の物語』を観て

監督: 高畑勲 販売元: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 2014年 原作:竹取物語 公開時からなかなか観られなかったけど、 GWにやっと観ることができた。 この作品を観てあらためて思ったことは、 もちろん男社会のすべてが悪いわけではないけれど、 「男社会的なもの」の象徴であるカネ・地位・名誉なんて、 自…
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