テーマ:読書

「Nのために/湊かなえ」を読んで

人が言葉で話していること、他人に見せている面って、氷山の一角だなと思う。 本音は水面よりずっと深いところにあって、水面から顔を出すことはまずない。 でも人は、その氷山の一角だけを見て好きになったり嫌いになったり、嫉妬したり有頂天になったり、自己嫌悪になったり思い上がったりしてしまう、なんて愚かな、浅はかな、弱い生き物なんだろ…
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『キラッキラの君になるために/小林さやか』を読んで

さやかさんが偉いと思うのは、右か左か選ばなくてはならなくなった時、選ばなかった方をスパッと捨てられるところなんじゃないかと思う。 これ、言葉として書いてしまうと当然過ぎてどうと言うことでもないんだけど、日常の場面ではなかなかできないことだと思う。 大学受験が終わるまでギャルを「捨てる」ことができたから慶応に合格できたし、ウエ…
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「それでも人生にイエスと言う/V.E.フランクル」を読んで

人生に絶望してはいけない、 どんなに辛く厳しいい時も、暗くて真っ暗闇で光が全く見えない時も 世界にはあなたを必要としている人がいる、 たとえあなたはその人に何もできなくても あなたがただ、生きているだけで自分も生きていけると思っている人が必ずいるから とにかく生き抜きなさいと言う とてもシンプルだけど力強い愛に満ちた一冊だっ…
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「置かれた場所で咲きなない/渡辺和子」を読んで

題名どおりの内容で、強い愛と説得力のある本だった。 現在の置かれた環境や状況に、誰でも大なり小なり不満はあると思う。 「いま」「ここ」に集中して精一杯生きるか、 不平・不満を垂れ流して生きるかはどちらも自分次第だ。 特定の宗教に強く惹かれることはないけれど、 瀬戸内寂聴さんや渡辺和子さんのように本物の人には 普遍的な…
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『終わった人/内館牧子』を読んで

主人公の田代壮助に年齢が近いからか、 読んでいて何度も「痛い」と感じた。 (ちなみに、この小説を教えてくれたかたは女性と云うこともあってか  げらげら笑いながら、スルスル読めた、と云っていた) 特に、浜田久里に対して下心一杯で 食事を奢るシーンなんて最低だ。 仮に仕事などの打ち合わせの成り行きで 女性と二人で食…
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『カツカレーの日/西炯子』を読んで

2巻で完結することもあり、 第1章を読めばエンディングが予想できるなあと思いながらも いつもと同じように一気に惹き込まれました。 特にぼくは恋愛至上主義者と云うわけではないけれど、 理屈や打算も含めて 相手のスペックで結婚相手を選ぶことは 合理的ではあるけれど やっぱり無理があると思います。 でも女性って男性より…
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『人生ノート/美輪明宏』を読んで

ブックオフのセールで200円で売っているのを発見し、購入しました。 以前に「オーラの泉」で出演していた時と 言っていることは基本的に同じだけれど、 本なのでボリュームが割けるぶん、 いろいろな例えをあげて、 とても説得力ある内容でした。 特に「正負の法則」は、 オーラの泉で聞いて以来、 ぼくの考え方や物の捉え方の…
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『なかじまなかじま/西炯子』を読んで

西炯子さんの作品、4作目です。 西さんに、ちょっとはまっています。 「なかじまなかじま」は、これまで読んだ中では 一番軽くて、明るい恋愛物語でした。 3巻で完結するうえ、 1巻が150ページほどなので 「あ~、ちょっと恋愛気分に浸りたいな」っていう時に 一気に読めるボリュームです。 息子と親父に別々のシチュエ…
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『知ろうとすること。/早野 龍五』を読んで

この本のことは、 糸井さんの「ほぼ日」で知りました。 単刀直入に云って、 もしかしたら、糸井さんが紹介していなければ 読まなかった本かもしれません。 でも心のどこかに「この本は読まなければならない」 「いま、読むべき本だ」という声が聞こえた気がして、 手に取ることになりました。 読後の感想として第一に感じたこ…
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『娚の一生/西 炯子』を読んで

先日映画化されたDVDを観たのをきっかけに、 原作も読んでみたいと思って kindleで大人買いしました。 映画化された原作のほうが 数倍面白いことが多いんだけど、 (あくまで主観だけど)この話は数倍どころじゃなかった。 数十倍面白いね。 概ねの筋は映画も原作も一緒なんだけど、 恋愛の機微って云えばいいのかな、 …
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『職業としての小説家/村上春樹』を読んで

発売日に購入して以降、 一頁ずつゆっくりと味わいながら、 約半年かけて読みました。 日本人だけでも数多の作家がいますが、 ぼくはやっぱり村上春樹さんが好きです。 とても短くて簡潔な文書なんだけど、 とても深く、誠実で深い思いが込められていて、 「なるほどな」「ふかいな」と何度も立ち止まりながら堪能しました。 …
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『あしたはうんと遠くへ行こう/角田光代』を読んで

家族からも、恋人からも、友達からもうんと遠く、 地の果て、地球の裏側まで行ってしまいたい、 という気持ちはわかるような気がする。 確かに見たくないものに蓋をして逃げるだけかもしれない。 だけど、時にはなりふりかまわず なにもかも投げ出して ただ、逃げるしかできないときもあるんじゃないだろうか。 逃げるだけじゃ根本的…
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『The Little Prince(星の王子さま)/Saint-Exupery』を読んで

英語の勉強にと思って kindleで英語版を買いました。 英語自体はそれほど難しい単語や文法が使われていないのですが、 内容がとても深くて、理解するのに時間がかかり、 日本語版ならたぶん1~2時間で読めてしまうところに、 結局4か月近くかかって読みました。 多くの人がハイライトに登録していましたが、 印象に残った文…
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『スティーブ・ジョブスⅠ』を読んで

ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳) 2011年 講談社 華々しい実績しか知らなかったので、 陽のあたる道をずっと歩いてきた人なんだろうと 勝手に思っていた。 当然と云えば当然なんだけど、 失敗(それもかなりひどい失敗)も沢山していて、 決して百発百中で正しい判断をし、 連勝街道を歩んでき…
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『嫌われる勇気/岸見 一郎 他』を読んで

アドラー心理学の考え方自体はかなり難解ですが、 読んでいてとても勇気と活力が湧いてくるとてもよい本でした。 仕事に失敗した人、 夢に破れた人、 恋人と別れた人、 人と上手くやれない人、 親との関係に悩んでいる人など、 自分は不幸だと感じている人すべてに薦めたい一冊です。 「あなたがどんな刹那を送っていようと、たと…
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『女のいない男たち/村上春樹』を読んで

僕は、比較的独りでいることが好きだし、 独りでいることが気にならない方だと思うけれど、 男にとって「女=伴侶・彼女」がいないこと、 またはいなくなったことの喪失感がとてもリアルで、 物語・創作とわかっていても 心の深いところを揺さぶる「なにか」が、 どの物語にも潜んでいて、 惹き込まれない訳にはいかなかった。 <ドラ…
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『トリップ/角田光代』を読んで

もしかしたら、 角田さんも「異邦人感」 みたいなものを感じているのかもしれないと思った。 そんなことを感じる人は少ないと思うけれど。 すべて「このまち」に住んでいる人たちが語り部になっているけれど、 語り部たちは共通して、 このまちに住んでいる意味を見い出せないでいるように僕には感じる。 それでも、他のまちへ行かな…
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『対岸の彼女/角田光代』を読んで

角田さんの人間認識で特徴的なことの一つに、 人間は、どれだけ必死に、 膨大なエネルギーと時間を費やして、 とことん話し合って もうなにも話すことはないと云うところまで話しても、 わかりあえないこともある、 またはわかりあえない人もいる、 と云う事があると思う。 安易に「話せばわかる」と云わないところが 角田さんらし…
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『ひそやかな花園/角田光代』を読んで

生きていくためには、 たとえ結果がどうなろうと、自分が選択した全てのことについて受け入れる覚悟があるか、 それは確かに簡単なことではないけれど、 でも覚悟を決めなければ「自分の人生」は歩めないよ、って 角田さんに背中を「ボンッ」っと叩かれたような、 そんな愛に溢れた作品だったと思います。 実は、この作品はインフルエンザで…
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『安部公房とわたし/山口果林』を読んで

結論から言うと、 この本は書かれるべきでなかったと思う。 経緯はどうであれ、略奪愛という形をとってしまった以上、 二人の間でどんなことがあったかは 墓場まで持っていかなければ、ならなかったのではないか。 没後20年が経ち、そろそろ安部公房の呪縛から解かれたい、 卒業したいという気持ちはとてもよく解るが、 墓場まで持…
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『ホテルローヤル/桜木 紫乃』を読んで

芥川賞・直木賞が発表されたときに、買った一冊。 個人的には、「爪と目/藤野可織」より、 格段に面白かった。 短編集なんだけど、 全作品共通して、 官能表現が比類ないほどシンプルで且つ深かったことが、とても印象的。 作品のどこかには、 かならず官能的な場面があるんだけど けっしてエログロでなく それでいてエンディ…
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『爪と目/藤野可織』を読んで

二人称という言葉は知っていたが、 これだけまとまった量の文章を読むのは たぶん初めてだと思う。 僕が慣れないせいもあるけれど、 ちょっと読みにくいと正直感じた。 それに、このストーリーならば、 あえて二人称で書かなくても、 充分面白い話として描けたのではないか。 「この子、どこまで知っているの?」 と云う印…
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『告白/湊 かなえ 』を読んで

先日、地元の図書館へ行ったら、 偶然「今日戻ってきた本」 の中に置いてあって、借りてきた。 発刊当初とても評判になり、 松たか子主演で映画にもなった小説なので 職場に何人か読んだ人がいたので感想を聞いてみたところ、 「読んでいる間は強いパワーで引き込まれたが、読後感は最悪」 「救いのない話で、嫌い」 との評価がほとん…
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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹』を読んで

読んでいるあいだの約一週間、村上ワールドにどっぷり浸かることができた。 ハルキストとしては、それだけでもう充分なんだけれど、 これまで読んだ作品について、 ずっと自分なりの感想を書いてきたので、 今回も現時点で感じたことをまとめておこうと思う。 村上さんの主題の一つ、 「止めようなく損なわれ続ける」ことが 今回…
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『センセイの鞄/川上弘美』を読んで

賛否(と云うより、そもそも個々人の歳の差の恋愛に対する価値観の違いかもしれません) が大きく分かれる作品だと思うけれど、 気づいたらツキコ、センセイ両方の立場で、 代わるがわる視点を入れ替えながら読んでいました。 そもそも川上さんは、 自分の恋愛観を、歳の差のある二人に置き換えて 問題提起する気は元々なかったように感じま…
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『Presents/角田光代』を読んで

僕としては、かなり珍しいことなんだけれど、 読後すぐに読み直し、且つブログを書くためにもう一度読んだので、 おおよそ計3回この本を読んだことになります。 率直に感想を言うなら、 「角田光代さま、マイリマシタ!」です。 全部で12話の短編集なんだけれど、 それぞれの話が、心の異なるところを深く打ち、 そして激しく揺さ…
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『きみはポラリス/三浦しをん』を読んで

読む作家のレパートリーを広げようと思って、 図書館で三浦しをんの短編を借りてきました。 結論から云うと、このヒト、イイです。 まだ短編を一冊読んだだけなので、 すごくイイかどうかはわからないけれど、 自分の色、トーンを持っている、 力のある作家だと思います。 (三浦しをんさんのファンの方、偉そうな言い方をしてスミマセン…
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『残念な人の思考法、仕事の習慣/山崎将志』を読んで

新刊で出たときに本屋で立ち読みして、 「気が向いたときに読んでみよう」と思っていたのだけれど、 たまたまAmazonのおすすめにでてきて、 何気なくカスタマーレビューを読んでみたら、 あまりに酷評されていたので 「そんなにひどかったっケ!?」 と思って早速購入した。(ちなにみどちらも中古で1円!) 批判したい人たちの気…
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『赤い長靴/江國 香織』を読んで

静かな衝撃とは、 こういうことなのだろうかと思った。 途中までは本当につまらなくて、 江國さんの小説でなければ、 30~40頁のところでやめていたと思う。 果たして、これが結婚の正体だろうか。 気持ちも、会話も、まったくすれ違っているのに 互いのことが「すき」で「必要」だと言う。 僕なら、多分ここに至るま…
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『凍花/斉木 香津』を読んで

妻が図書館で 「今日返却された本」の中からたまたま見つけ 一晩で一気に読んだあと(妻は読むのがとても早い)、 「あなたも読んでみて」と渡された。 本文中で百合も言っているが、 人の性格は、コインの表と裏のように どちらか片方が出ている時に もう一方は隠れている、または見えないのではなく、 陰陽の思想にあるように …
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