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zoom RSS 『凍花/斉木 香津』を読んで

<<   作成日時 : 2012/01/28 15:57   >>

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妻が図書館で
「今日返却された本」の中からたまたま見つけ
一晩で一気に読んだあと(妻は読むのがとても早い)、
「あなたも読んでみて」と渡された。


本文中で百合も言っているが、
人の性格は、コインの表と裏のように
どちらか片方が出ている時に
もう一方は隠れている、または見えないのではなく、
陰陽の思想にあるように
相反する性質でありながら、
どちらも同時に存在する陰と陽のようなものだと思う。

親は、誰でもわが子に「良い子」になって欲しい、と願う。
親が「良い子」と感じることを仮に「陽」とすると
子供は、陰を隠すこと・押し込めることを暗に強要される。

特に長男・長女は親の期待が大きいため
期待に応えようと陰の部分を無理に抑え込んでしまう。
だから百合のようなケースは、決して稀なことでないと思う。

けれど対人関係においては
陰を表に出した方が、なぜか周囲に愛されやすい、
少なくとも理解されやすいことが多い。
年齢を重ねるほど
陰の部分を上手く出せる人が「人間味がある」とされる。

僕はこのことに社会人になってから気がついた。
そして、百合より少しだけ勇気があった。
そのおかげでバラバラにならずに済んだのかもしれない。

僕の妻は長女ではないけれど
二人の子を持ち、長女の人間関係でことあるごとに悩んできた母親として
親の期待・長女の葛藤に共感したのだろう。

対人関係の悩みって
ほんの少しの勇気があれば
乗り越えられることが、少なくないのかもしれない。

解決の糸口を探すためにもがけばもがくほど深みにはまっていく
心理描写や展開力は感じたんだけれど
とても残念なのは
全体的に底が浅く、薄っぺらに感じられてしまったこと。

細かなところばかりかもしれないけれど
細部を丁寧に手直ししていけば、
完成度の高い物語になる可能性を感じられただけに
読後の第一印象は
「結構良かったんだけど、・・・・残念、」だった。

単に暗かったり、
不必要に人が死んだり、
暴力やエゴで埋め尽くされていたり
出口のない闇に堕ちていくことに
答えを求めようとしていなかっただけに
かえって残念さが増したような気もする。

物語に引き込む力はある人だけに
次回作に期待したい。



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