『雑文集/村上春樹』を読んで

肺炎にかかる前後に読んでいたので
きっと高熱にやられて
頭がどうかしてたんだろうと思うけど
読み進めるほどに
ぼくもそろそろ物語を書くときがやってきた、
そんな思いが強くなっていった。

正確に言うと、
村上さんに、と言うよりも
この本自身に背中を押されている感じ、
と言えばよいのだろうか。

文書だけでなく
挿絵まで自分で描けてしまう気がしたので
今冷静に考えると
あつかましいにも程があると思うのだけれど。

それほどまでに
この本には不思議なパワーというか
メッセージを感じないわけにはいかなかった。

他の人もそうなのかどうかわからないけれど、
村上さんが言っている
意識の底まで下りていくっていう感覚、
とてもよくわかるような気がする。

自分の手足がどこにあるかわからないくらいに暗く
自分の鼓動しか聞こえないくらいに静かで
そして不思議と懐かしさとぬくもりを感じる場所。
おそらくそこでは、
自己と非自己の境目がとても曖昧で
そこで感じたこと、聞いた音は、
確かに僕の感覚ではあるのだけれど
他の人の感覚でもある
そんな場所なのではないだろうか。

今の僕の力では
上手く表現できないけれど
僕の場所でもあるけれど
他の誰かの場所でもあるところで
見たもの、聞いたことを村上さんは書いているような気がする。
だから、村上さんの物語ではあるけれど
読み手はみんな自分の物語のように感じるのではないか。

そういう物語なら僕も書けるような気がした。
ほんとうに怖れ多いとは思うけれど。




村上春樹 雑文集
新潮社
村上 春樹

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 村上春樹 雑文集 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック