『パン屋再襲撃/村上春樹』を読んで

前から読みたかったけれど
なかなか手に入らず半ばあきらめかけていたら
たまたま立ち寄ったブックオフで100円で売っていた。

ほとんど一年ぶりくらいに春樹さんの作品を読んだのだけれど
「もう、まいりました!!!」っていうくらい面白かった。

でも、村上作品の面白さって、一体何なのだろう。
官能小説のような匂ってきそうな色気があるわけでもない、
ハードボイルドのような男臭さがあるわけでもない、
歴史小説のような壮大なスケールで展開されるわけでもない、
推理小説のような殺人にまで及んだ愛憎劇があるわけでもない、
あえていうなら、SF小説にでてくる
ありえないような超人的才能の人がたまに登場するくらいで、
それも毎回というわけではなく、
またその人が主人公ということも、まずない。

それなのに、なぜこんなに面白いんだろう。
よく言われるように、文体は簡潔すぎるほど簡潔だ。
難しい漢字も言葉も外国語も全くと言っていいほどない。
うーん、よくわからない。
なぜこんなに面白いんだろう。


詳しく調べてみればわかるのだろうけれど、
「ねじまきどりクロニクル」に至るまでの
勢いみたいなものをこの短編集には感じる。
ある意味での若さと言い換えてもよいかもしれない。

元来簡潔な文書を書く人だから
具体的にどこに勢いや若さを感じるかと問われても
難しいけれど
両作品を読んだ者でなければ気づくのが難しいほどの
かすかな「迸り」みたいなものが確かにあると思う。

そういう意味で
ハルキストにとっては
何とも表現しがたい味わいのある作品ではなかろうか。



パン屋再襲撃 (文春文庫)
文藝春秋
村上 春樹

ユーザレビュー:
何といっても「ファミ ...
村上春樹はこんなに詰 ...
不思議さん村上春樹氏 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック