「天使の卵/村山由佳」を読んで(その2)

(二夜あけて)
解説で村上龍氏が五木寛之氏の選者評を紹介しているが、
確かに五木氏のいうとおり凡庸過ぎるくらい凡庸かもしれない。
僕から見ても、結構荒削りだし読みにくい漢字や文書の流れが悪くなる
言葉の選び方をしているところが結構ある。

だけど何なんだろう、有体(ありてい)な言い方しか出来ないが
歩太と春妃の、恋愛をしている時の微妙で時に激しい心の動きが
「手にとるように」ってもんじゃなく、
読み手の実感として疑似体験させてしまう圧倒的なパワーが一語一語に込められている、
――ウン―、まだこれでは全然足りないな――って言えばいいのだろうか、
まさしく「言霊(ことだま)」が込められているとしか表現の仕方が見当たらないほど
心を揺さぶられる「何か」、がある。

100万部を超える、まさしくミリオンセラーになった小説だから
おそらく多くの方がそう感じたのではなかろうか。

一人称形式で書く小説の魅力は
――僕は基本的に一人称で書かれた小説が大好きである――
こういったところにも出てくるのであろう。

実は二夜あける間にAmazonで
天使の梯子とキスまでの距離―おいしいコーヒーのいれ方〈1〉を購入してしまった。

しばらくの間彼女の小説にはまりそうだ。


天使の梯子

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